2019年3月5日火曜日

第23回 あったか寄席

去る3月3日、雲南市加茂町 加茂教育集会所において、毎年恒例の「あったか寄席」が開催されました。
今年は回を重ねて23回!
歴史を感じつつご報告など。

当日は小雨がぱらつくイマイチなお天気でしたが、開場と同時に沢山の方がお越し下さいました。


朝からスタッフ総出で準備して、会場設営もバッチリ

本日の出演者
ちなみにキビートさんと豊来家幸輝さんは同一人物です(笑)

会場も一杯になって、あったか寄席開演です。
まず登場したのは、新治・新幸の師弟コンビ、ギター漫談?で会場を暖めます。

流石師弟コンビ、息ぴったりです

会場が沸いたところで、元鳥取環境大学名誉教授の外川正幸さんの講演です。




 自己紹介で略歴や、教授時代のお話しをされましたが、学生の信頼も厚く、良い先生であったことがうかがい知れました。

お話しは、出雲の阿国から続く歌舞伎のお話し、昔の京都の洛中と洛外の話、その洛外に位置する賀茂川沿い生業をなすいわゆる河原者と呼ばれる存在、その中から歌舞伎へと発展していく過程、元々は被差別側であった歌舞伎が市民権を得て現在に至る過程を、とても優しい口調でお話し頂きました。

外川先生のお話が終わって、寄席は中入りとなりますが、その前に。
本日3月3日は、大正11年の同日に全国水平社創立大会が開催され、水平社宣言が宣言されたと言うことで、スタッフの手書きにと貼り合わせの大判という労作を前に、会場全員で水平社宣言の朗読を行いました。

加茂教育集会所には元々水平社宣言が掲げられているのですが、なかなか大きな声で朗読する機会というのはないことなので、良い経験となりました。
新幸さんの頭の所に写っているのが、普段掲げてある水平社宣言

中入りを終えて、第二部の演芸コーナーへ
まず始めに新治さんの落語から。
知ったかぶりの和尚がかかりつけの医者から訪ねられた言葉の意味がよくわからず、適当に返事をして、後から小僧に聞いて回らせるが、誰も彼も知ったかぶりで、当の医者から本当の意味を聞いた小僧が和尚をからかう「転失気(てんしき)」という噺。











さて新治さんのお次は新幸さん
おなじみの「時うどん」嗜好の違いで、上方はうどん、東京はそばとなるのが面白いところですが、新幸さんの話しぶりも年季が入ってきて、小気味の良いテンポでとんとんと噺が進んでいきます。






「4時間ちょっと掛けて来たのに出番は20分」とぼやきが出るほどテンポ良く、あっという間に時間が過ぎます。


お次はキビートさんのジャグリング&マジック
お手玉や帽子を使ったトスジャグリング、ロープマジック、お札のマジックと進んでいきますが、やはりお札のマジックが一番受けてましたねぇ。
水晶玉を使ったコンタクトジャグリングも披露され、あまり見ることのない水晶玉の不思議な動きに皆さん引き込まれていました。









演目の最後は豊来家幸輝の名前の通り、豊来家一門の太神楽曲芸の披露。
口にくわえた撥の上で土瓶をあやつる「土瓶の曲」これには会場もハラハラドキドキ、大盛り上がりでした。




さて、大トリは再び新治さん。
外題は「抜け雀」あったか寄席でかかるのは初めてだと思いますが、宿屋の亭主と絵師の掛け合い、亭主と女将の掛け合い、それぞれの場面で大きな笑いが起きます。
フリの親不孝の話からサゲまでばっちり決まって拍手喝采








出番の少なさをぼやいていた新幸さん、ギターを持ってリベンジ、誰でも歌える名曲の歌い方講座?に続いて、会場みんなで「上を向いて歩こう」の大合唱でした。


最後はお楽しみ抽選会


これで今年のあったか寄席も大盛り上がりのうちにおひらきとなりました。
お帰りのお客様の笑顔が素敵でした。

片付け前にスタッフと出演の皆さんとで記念撮影。
モザイク無しで公開です(笑)

片付けを終えて、スタッフと出演者でささやかな打ち上げ、関西チームは翌日の都合で早めにお帰りになるとのことで、少し残念でしたが、楽しい打ち上げとなりました。

地元で有名な鯖寿司と投稿人が手に入れてきたどぶろく
本人が一番美味しく頂きました。

今年も大盛況のうちに幕を閉じることが出来ました。
お越しになったお客様、運営のスタッフ、出演者の皆さん本当にありがとうございました。
25周年の大ホール開催?を見据えてこれからも頑張っていきます。